治験のおもしろさ

治験のおもしろさ

治験で働く薬剤師とは違い、病院のだと医師からこんな薬が欲しいといわれても、限られた薬の中から選択となってしまい、受け身の状態でしか対応出来ません。

治験だと、その薬が何故必要なのかを理解した上で使えますし、患者さんに対しても、現場では処方箋をみて調剤するしかありませんが、治験だとカルテを見ながら患者さんと接しあうので、治療や患者さんの全体像が見えるので、面白いですね。

その薬が承認されて世の中に出た時は、私が薬の一端をつくったのだと思うようにしていますし、実感が持てます。 言葉を変えるなら、自分の子供が生まれたような感じで、治験が終了した時に、最初は不安に感じる事もありましたが、人体実験と思って躊躇いがちで怖がっていた患者さんが、またやっても良いかなとか、案外簡単だったと言ってくれる人がいました。

それは、私にとっても患者さんにとっても、治験への認識を変えてくれたことで、薬の開発によって医療が進歩して行く現場を身近に感じてもらえたようで嬉しいです。

苦労や難問な点、そしてメリット

患者さんから治験を行う同意をとるのも大変なことで、皆さんは患者さんにどのようにして治験に協力してもらえるように説明をしますか。

私は、その人の症状や病状に対して、今から行う治験薬が適合している事をしっかりと説明し、新しい薬が世の中に出回るために協力していただけないかと思いを伝えます。

また、患者さんから同意を得られても、治験を初めて、途中で中止になることもあるのですが、中止は開始直後が多く、副作用の説明をすることになっているのですが、その情報で自己暗示にかかってしまい、1錠飲んで辞めてしまう人もおり、必要以上に敏感になってしまうこともあります。

薬剤師からCRCになるメリットは、薬剤師として、知識があると、患者さんを管理するときに、その併用薬が何故ダメか分かって説明することができ、診察にも同席し、患者さんの要求に対して、助言することもできます。

ただ、看護師のように患者さんの全身に対する介護など、薬剤師としては行えないこともありますし、一生懸命患者さんと信頼関係を築いても、治験の期間終了がくるとそれ以上の関わりが無くなってしまいます。